角膜生体顕微鏡検査

角膜生体顕微鏡検査は、臨床徴候を体系的に特定し、角膜損傷の位置、深さ、大きさを決定するために行われます。

拡散光による直接照明法

全体的な変化を検出するために使用されます。

• 狭い斜光スリットにより、角膜の各象限を検査できます。
• 光線をさらに狭めると、非常に微細な光学的詳細を視覚化できるようになります。
• 同軸ビームの高さの変化を利用して損傷の程度を測定します。
• ランプハウジングを回転させることで光のスリットの方向を変えることができます。
• ビームが角膜のすべての層を通過すると、損傷の厚さと深さが判定されます。
• フィルターを使用することで、光の性質を変えることができます。赤色を含まないフィルターを使用すると、赤色の物体は黒く見えるため、血管構造の観察やローズベンガル染色の際に画像のコントラストが向上します。コバルトブルーフィルターは、フルオレセイン染色の際に使用されます。

強膜散乱法

光スリットは、顕微鏡の焦点が中央に合うように、光が角膜輪部に当たるように偏心配置されています。光は全反射により角膜内部で分散し、反対側の角膜輪部に到達します。角膜の損傷部は、角膜の厚さで反射された光線の散乱によって照らされます。この方法は、角膜の微細な変化を判定する上で重要です。

反射光検査法

虹彩や眼底から反射した光を利用して、内皮や上皮、角膜沈着物、小血管の微妙な変化を検出することができます。