なぜ男は無防備なセックスが好きなのか？

男女間の性関係において、ジェンダー・ステレオタイプは大きな役割を果たしています。世論は性関係において男性を支配的な役割と捉えていますが、イェール大学（米国）のリサ・ローゼンタール博士らの研究結果によると、このステレオタイプは男女双方に悪影響を及ぼし、性関係の安全性を低下させる可能性があります。特に、世論によって左右される男性の支配的な役割が、多くのカップルが女性用コンドームの使用を拒否する原因となっていることが研究で明らかになりました。

この研究は、米国ノースイースタン州立大学の若い女性357人と若い男性126人を対象に実施されました。彼らはコンピューター上でアンケートに回答するよう指示されました。コンピューターの横には、女性用コンドームが入ったバスケットが置かれていました。

研究者たちは、学生たちが社会に形成された社会階層や性関係における男性の支配的な役割についてどのように感じているか、またジェンダー関係に関連する様々な状況においてどれほど自信を持っているかを評価した。さらに、研究の著者らは、回答者がそれぞれ何個の女性用コンドームを所持しているかも調査した。

全体的に見て、女性は男性よりも、異性間の関係において男性が主導的な役割を担うべきだという考えを支持する傾向が低かった。既存の社会階層を支持する学生は、男性がセックスにおいて主導的な役割を担うという考えを支持する傾向が強かった。また、女性は他の回答者よりも、様々な性的な状況において不安を感じやすく、女性用コンドームに反対する傾向が強かった。

「これらの研究は、男性と女性の社会階層に対する態度が性行動に重要な役割を果たしている可能性を示しています。この関係は、より安全な性交を確保するための異なる方法に対する男性と女性の態度を決定づける可能性もあるでしょう」と、研究チームはSex Roles誌に掲載された論文で結論づけています。

「研究結果によると、異性愛関係における男性優位の社会的な態度は、女性だけでなく、ステレオタイプによって押し付けられた枠組みによって性行動が制限されている男性にも害を及ぼしている。」

リサ・ローゼンタール博士は、性行為における男性優位の重視が、安全な性交を確保する手段を制限していると付け加えています。この現象の一例としては、女性用コンドームの拒絶が挙げられます。