頸部CTスキャンの方法

頭部CTスキャンと同様に、まず側面トポグラムを撮影します。このトポグラムは、横断方向（アキシャル）スキャンのレベルとガントリー回転角度をマークするために使用されます。頸部切片は通常4～5mmの厚さで設定されます。アキシャル画像はモニター画面上とプリンターへの転送時に下方（尾側）から見た画像として得られます。したがって、甲状腺の右葉は気管の左側に、左葉は右側に描写されます。

画像がモニター画面全体に表示され、頸部のあらゆる微細構造の詳細が観察できるようになります。頸部CT撮影中に胸部上部の開口部が表示されると、検査対象領域が拡大し、鎖骨上窩や腋窩部の変化を検出できるようになります。

患者の義歯によって生じたアーティファクトは周囲の構造をぼやけさせますが、それは1～2枚のスライス内でのみ発生します。この場合、アーティファクトによって隠れた領域を可視化するために、異なる角度で2回目のスキャンが必要になる場合があります。

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