ハイドロゲル・コンドームは、親密さの間の感覚を高めます。

ウーロンゴンにあるオーストラリア国立大学のエンジニアグループが、新素材を使ったコンドームの開発に取り組んでいます。専門家たちは、最も人気のある避妊具の一つをハイドロゲルで作ることに決めました。専門家によると、この素材は、現在使用されているラテックス製品の「欠点」、特にセックス中の感覚の消失を改善するのに役立つとのことです。さらに、研究者たちは、ハイドロゲルコンドームを使用した場合の親密さは「スキンシップ」よりもさらに優れていると確信しています。これは、新しいコンドームを使用した場合と使用しない場合の性行為中の被験者の脳波を研究した結果です。

コンドームの歴史は3000年以上前に遡ります。最初の避妊具は家畜の内臓から作られ、ラテックス製品は1930年代に登場し、今日でも広く使用されています。コンドームは幾度となく改良されてきました。薄型化、触角のついた形状、セックス中の快感を高めるためのギザギザ加工など、様々な改良が加えられてきましたが、多くの男性はコンドームでは同じ快感が得られず、快感が失われるとして、使用を拒否しています。

ラテックス避妊具の主な目的は、性感染症や望まない妊娠を防ぐことであり、使用しないと不快な結果を招く可能性があります。

オーストラリア人はついにこの状況を改善し、避妊だけでなくセックス中の快感も高める避妊具の開発を決意しました。ハイドロゲルが選ばれたのは偶然ではありません。この現代的な素材は非常に柔軟性が高く、全く独自の特性を持たせることができます。ハイドロゲルには様々な種類があり、それぞれ特性が異なります。人体組織との類似性から血管補綴材に応用されているものもあれば、疾病治療薬の成分に配合されているものもあります。

オーストラリアのある大学の科学者たちは今年初め、「次世代コンドーム」コンテストに参加し、ゲイツ家から新しいハイドロゲルコンドーム開発プロジェクトへの資金援助を受けました。ビル・ゲイツ夫妻がこのプロジェクトに資金を提供した主な動機は、ご存知の通り性病が蔓延しているアフリカとアジアの人々のことを心配していたことです。しかし、望まない妊娠や性感染症の蔓延は先進国でも例外ではなく、例えば、中絶件数とHIV感染件数が最も多いのはアメリカ合衆国です。

専門家グループは実験において様々な種類のハイドロゲルを用いて研究を行いましたが、通常の調査システムではなく、人の感情をより「正直に」伝える脳波を記録する技術を用いることが直ちに決定されました。この研究において、オーストラリアの研究グループはスウィンバーン工科大学の専門家の支援を受けました。

注目すべきは、この新しいコンドームを最初に試すのは、この研究プロジェクトのスポンサーであるゲイツ夫妻だということです。夫妻によると、親密な関係における快感を高めるコンドームは、間違いなく男性の間で人気が出るだろうとのことです。