帝王切開を選択する女性が増えている

もう一つの傾向は、出産する女性の平均年齢が徐々に上昇していることです。

保健社会福祉情報センターの最新統計によると、英国女性の25%が帝王切開と呼ばれる外科的介入によって出産しています。帝王切開出産件数は昨年からわずかに増加しただけですが、医師の判断ではなく、女性からの希望による帝王切開が増えている傾向にあります。

35歳以上の女性の18%は自然出産を望まない。

平均して、25歳から34歳の母親の10人に1人が帝王切開を選択します。25歳未満の女性では、帝王切開の割合は5%と低くなっています。

英国王立助産師協会はこれらの数字を懸念している。

「選択的帝王切開の件数は増加している一方、予定外の選択的帝王切開の件数は横ばいです。この傾向の原因を理解する必要があります」と、英国王立産科婦人科学会の研究員で、この研究の筆頭著者であるルイーズ・シルバートン氏は述べています。

「出産時の手術件数の増加は、出産する女性と産婦人科医の間のコミュニケーションレベルの低下と関係していることが多く、私はこれを懸念しています。」

この調査では、出産する女性の平均年齢が上昇傾向にあることも明らかになりました。つまり、若い女性の出産頻度は、年配の女性よりも低くなっているということです。25歳未満の母親の数は5年間で5%減少し、19歳未満の女性の出産頻度は2007年と比べて22%減少しています。

同時に、40歳から49歳の母親の数は22,200人から25,6000人に16%増加しました。

「出産数の急増と母親の平均年齢の上昇は、高齢の女性は合併症を起こしやすく手術が必要になるため、出産ケアの基準を引き上げる必要があることを意味しています。つまり、より多くの助産師やその他医療従事者が出産プロセスに関わる必要があるということです」とルイーズ・シルバートンは説明する。

「現在ベビーブームが本格化しており、これらの要因と出産時の女性への要求の増加が相まって、すでに過重労働となっている産科医の作業量に重大な影響を及ぼす可能性がある。」

保健社会福祉情報センター所長のティム・ストラウガン氏は次のように付け加えた。「近年、病院での出産件数は緩やかながらも大幅に増加しているが、昨年の10代の出産件数は5年前と比べて約1万人減少した。」

「この傾向は英国の全地域に影響を及ぼしているが、北東部では依然として13～19歳の出生率が最も高い。」

英国の首都ロンドンでは10代の出産率が最も低く、一方で高齢女性の出産率は最も高い。