野鳥は人を幸せにする

都市化された社会――常に喧騒が流れ、車が絶え間なく流れ、アスファルト、鉄、コンクリート――に暮らす人にとって、自然の中で過ごす数時間は、まさに新鮮な空気を吸い込むような感覚となるでしょう。都会を離れ、手つかずの自然の美しさを存分に楽しむ機会は、そう多くありません。しかし、都会の公園を少し歩くだけでも、気分が明るくなり、力とエネルギーが湧いてきます。

近年、英国の科学者たちは、公園などの緑地が人間の幸福に与える影響にますます関心を寄せています。そして今、彼らはこれらの生態系の別の構成要素である鳥類に着目しています。今週、英国生態学会の年次総会において、都市の緑地に生息する野鳥が人間の健康と幸福に与える影響という問題が提起されました。

研究チームを率いたレディング大学博士課程のナタリー・クラーク氏は、この研究の目的について次のように説明しています。「私たちのほとんどは、自然の生息地で鳥を見るとポジティブな感情を抱きます。大晦日にウソを見るといつも嬉しくなりますし、近所の池でマガモを慈しみ深い好奇心を持って観察することもあります。しかし、これらの鳥が私たちにとってどれほど大切なのか、私たちの気分や全体的な健康状態にどのような影響を与えるのかについては、ほとんど何も分かっていません。」

「例えば1970年代以降、英国では野鳥の数が大幅に減少しており、鳥が人々の生活に与えているプラスの影響もすぐに脅威にさらされる可能性がある」とクラーク氏は言う。

研究者らが鳥が人間にとって有益な存在であることを証明できれば、この発見は都市部の野鳥の個体群を保護するために闘う団体にとって新たな切り札となる可能性がある。

「英国では、自宅の庭を持つ人の60%以上が野鳥に餌を与えていることから、国民のかなりの割合が野鳥の運命を気にかけていると言えるでしょう。私たちは今、野鳥が英国の人々にどれほど大きなプラスの影響を与えているかを明らかにし、理解する必要があります。この研究結果に基づき、鳥の個体数を保全し、その有益な影響を未来の世代にも実感してもらえるよう取り組むことができます。これは、多くの人が経済的な生活水準に概ね満足している現代において特に重要であり、環境を含む他の分野で生活水準全体を向上させる方法を検討できる機会となっています」とクラーク氏は述べています。

この研究では、レディング大学、イースト・アングリア大学、シカゴ大学の代表者が、特別に作成された質問票を用いてイギリス国民を対象に調査を行っています。科学者たちは、都市住民が緑地をどのくらいの頻度で、どのような目的で訪れるのかに関心を寄せています。また、緑地を訪れる人々にとって、羽のある仲間の存在がどれほど重要であるかについても調査しています。

「あなたの芝生の上を飛ぶ美しいウソは、あなたが想像する以上に大切なものかもしれません」とナタリー・クラークは言う。

研究の完全な結果は今年の春に発表される予定だ。