指紋で体内の薬物を検出する携帯型装置を開発

英国の科学者たちは、指紋を用いて体内の薬物を検出する携帯型装置を開発しました。この装置は、運転者の酩酊状態を迅速に診断するために、交通警察官に提供される予定です。

この装置は、ノーリッジのイースト・アングリア大学に拠点を置くインテリジェント・フィンガープリンティング社の科学者らが開発したもので、指の汗や毛穴から放出される薬物代謝物を識別する小型検出器である。

この装置は、採取した汗に指を当て、抗体でコーティングした金ナノ粒子を塗布することで汗を処理します。これらの抗体は、体内の特定の薬物副産物と結合します。結合が起こると、抗体に「付着」した蛍光色素が活性化し、運転者が薬物を摂取したことを示します。

この装置はもともとニコチン代謝物の検出用に開発されたが、後にコカイン、メサドン、マリファナなどさまざまな薬物の検出に応用された。

現在、薬物の影響下での運転を証明することは非常に困難です。既存の検査では、病院での採血が必要であったり、生体サンプルの汚染の可能性を排除できなかったり、感度が不十分であったりするからです。この新しい装置は、ナノグラム単位の代謝物を数分以内に認識できます。

[ 1 ], [ 2 ]